川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」


川上未映子さんの「すべて真夜中の恋人たち」を読んでます

川上さんの本は ほぼ全部読んでて
最初のころ あの独特の文体は賛否両論あったけど
私には合ってた

読んでて心地いいの

今回の作品
主人公は フリーの校閲者で
書籍などの原稿の誤字脱字を訂正する仕事をしている

まだ読みかけなんで あれなんですけれども
かなり いい!
です

真夜中の 冷たく優しい空気が染み込んでくるような感覚

私も分野は違えど
映画の字幕の校正をしていました

だから文字と相対するときの あの独特な感覚

集中がどんどん鋭利になっていく シビアな感覚

何度読んでも 間違いを見つけてしまうときの
あの背筋がひやっとする感覚

すごくわかります

よく上司が

「この仕事は褒められることがない
間違いが見つかって怒られることがあっても
完璧であることが当たり前だから
君がどんなにいい仕事をしたとしても
褒められることはないんだ」

と言ってたことを
ふと思いだしました




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